交通事故などが原因でケガをした場合、過剰な出血を防いだりするため、手足の血管がいったん収縮します。
これは「交感神経反射」によるものです。
その後ケガが治ると、血管は元の状態に戻ります。
しかし、RSDの患者さんは、ケガが治ってもこの交感神経反射が働き続け、血管の収縮が続いてしまいます。
そのため、ケガをした部位やその周辺に血液による栄養補給が行き渡らなくなり、激痛を伴う強い持続的な痛みや筋委縮が発生します。
RSDとは、Reflex Sympathetic Dystrophy(反射性交感神経性ジストロフィー)の略です。
現在は、CPRS(Complex Regional Pain Syndrome:複合性局所疼痛症候群)のtype Iとも呼ばれます。